クズと金貨のクオリディア
予想の斜め上を行くクズ(困惑)
わたりんやさがら先生のファンなら間違いなく楽しめる1冊。
ベースはわたりん、主人公晴磨のいたるところから某ぼっち主人公の香りを感じ取ることができます。
アクセントというか、ギミック担当がさがら先生といったところでしょうか。
変猫は恥ずかしながら未読ですが、オカルト的な印象はこちらに由来するものかな。
おおまかな流れとしては、わたりん印のぼっち主人公晴磨が、性悪クズ女(誇張は含まれておりません)である夜羽と仲を深めつつ暴れまわります。
このよはねす、マジクズ。
自分の可愛さを理解していて、そのうえで可愛さを利用してくる。
たちが悪いタイプのクズです。
......嫌いじゃないけどな!
とりあえず事件を一つ解決したけれど、謎はいまだ多く残ったままです。
未解決の都市伝説。
謎の章扉絵と口絵。
そしてあの靄のかかったようなラスト。
この一冊ではまだこの世界の全体像が見えてきませんね。
というのも、どうやらこの作品、『レーベルを越えて』世界観を共有する別作品を出版するようです。
【プロジェクト・クオリディア】。
さらなる展開に期待です。