二度めの夏、二度と会えない君
涙腺崩壊ラノベ。こういうの弱い人(例:俺)はハンカチ必須です。
こんな青春送りたかったわ!ちくしょう!
いやこれを書いてる時点でまだ高校2年だけども。軽音部だけども。
手遅れでした。
不治の病にかかった少女への最期の言葉だったのに、その一言で少女を傷つけてしまい、それから抜け殻のように無気力な日々を過ごしていた主人公智。
それがある日突然タイムリープ!目の前には死んでしまったはずの彼女が!
いやこんな軽いノリではなかった。
もう一度やり直せる、失敗もなかったことにできると、智は一生懸命に二度めの夏を駆け抜けます。
時に失敗し。
思いを寄せる彼女とすれ違い。
一度めの世界と違う展開に困惑し。
また失敗して空回りしてくじけそうになって、それでも。
あの時、最期に笑顔にさせてやれなかった彼女を、今度こそ笑顔で送り出してやるために。
決してハッピーエンドではありません。
一度めも二度めもかわらずバッドエンドに突き進みます。
でも、最期が笑顔ならそれでいいじゃないか。
そんな感じです。
前半の喪失感、中盤のもどかしさ、後半の輝くような青春。
本当に素晴らしい作品でした。
同作者様の作品にとんでもないもの(失礼)があるようですが、とにかくこちらはまっとうな青春小説でした(やはり失礼)!
ちなみに僕は開始30ページくらいでもう駄目でした。うるうる。