孤独なカラスのラノベ備忘録

勝手気ままにラノベの感想を書き連ねるだけのブログです。

リーングラードの学び舎より 1

 

リーングラードの学び舎より 1 (オーバーラップ文庫)

リーングラードの学び舎より 1 (オーバーラップ文庫)

 

 ~あらすじ~

最強の術式師、教師になる! ?

「お前、教師になれ」
内乱から立ち直りつつあるリスリア王国で、ある1つのプロジェクトが始まった。
「義務教育推進計画」と名付けられたこの計画は、貴族も平民も同じ学び舎で教育を行うという、それまでの常識を覆すものだった。
かつて内乱に王国屈指の術式師として参戦していたヨシュアン・グラムは、王の勅命によって学園の教師に任命されてしまう。
しかも担当するクラスには貴族の娘から不思議系エルフ娘まで、個性的な5人の生徒が集まっていて――
WEB小説大賞「大賞」受賞の異世界ファンタジー教師物語、授業スタート!

 

 

クセは強いですが一度受け入れてしまえばこの主人公、かなりいいキャラしていて楽しいです。他の教師陣や生徒たちも個性豊か。

始まったばかりの「義務教育推進計画」。その教師に任命されてしまったヨシュアンは、生徒たちとの『授業』を通して自分も少しずつ成長していきます。

魔法の仕組みやヨシュアンの過去などがよく練られていて、物語に深みがあっていいですね。これからの展開にも十分に期待できます。

地の文はですます調なのにやってることはかなり強烈な主人公。ギャップがあって読んでいて飽きないし、生徒たちとの掛け合いも好きです。

「信じるなら自らの意思で、願わくば我が生徒たちもまた同じであれかし」という文章が心に響きました。面倒くさいなどと言いつつもいつも生徒たちのことを気にしているヨシュアン先生かっこいいです!

個人的には楽しめましたが、前述の通りクセが強いように感じました。また、400ページ近くあるのはちょっと疲れを感じてしまうかも。

どうやらまだ導入のようなので、2巻に期待したいと思います。