孤独なカラスのラノベ備忘録

勝手気ままにラノベの感想を書き連ねるだけのブログです。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5

 

 ~あらすじ~

冬真っ盛りの総武高校。窓の外は寒空ながら、比較的のどかな雰囲気の奉仕部部室。雪乃、結衣、八幡のいつものメンバーのもとに、訪れる何人かの生徒たち。とある男子からのお願い事にげんなりしたり、いろはのわがままに振り回されたり、強行日程の締め切りに追われながら原稿を書いたり…!?今は遠くに感じる将来のことから、誰かと一緒に過ごす休日のこと、部活のこれからのこと…、悩みも苦労もときめきも不安も満載で現在進行中、日常という名のかけがえのない日々。八幡の短くも慌ただしい冬の数日を描く短編集。

 

 

 

こんな、リアルだけどちょっぴいうらやましい学校生活が展開されていたら、そりゃ中高生にウケますよね。

進路とか友達とか部活とか、彼らが悩んでいることがそのまま読者にも当てはまるってパターンが多いんじゃないでしょうか。

もちろん大人の読者の方でも青春の日々を思い出して楽しめるのではないかなと思います。

今回は短編集。切なくて、辛くて、でも楽しくて充実した『理想に近い青春』を1ページずつ切り取って描いていきます。

完全に理想通りかと言われると、そうではないんですけど、最近こいつら結構普通に青春ラブコメしてますし、八幡きれいどころに囲まれてるし、ああもうチクショウうらやましいな......!

まあその分辛い目にもあっています。学校は社会の縮図とよく言いますが、八幡に宿る社畜魂は一体何者なんでしょうか......いや、まず間違いなく渡航先生ですよね。締切と戦ってるとき、かなり本音出てましたよ!大丈夫ですか!

とまあ、いつもの如く辛くなる八幡。これまでなら一人で抱え込んでしまうところだと思うんですが、今回はちょっと違いましたね。しっかり支えてくれる人がいる。八幡も一人相撲するのではなく、人に寄り掛かるようになってきました。初期、たとえば6巻の頃を思うと、かなり"変化"してきているのだなぁと、漠然とそんなことを考えながら読んでいました。

本編に比べると和やかに進んでいきますが、ふと気が付くと真面目になっているのは、ああ、いつもの俺ガイルだなと。この流れが本当に美しくて好きです。

ということで、総括。

いろはすが可愛い。