孤独なカラスのラノベ備忘録

勝手気ままにラノベの感想を書き連ねるだけのブログです。

六畳間の侵略者!? 18

 

六畳間の侵略者!? 18 (HJ文庫)

六畳間の侵略者!? 18 (HJ文庫)

 

 ~あらすじ~

ゆりかと真希、それぞれの魔法少女の進むべき道とは――?

夏休みが明け、通常運転に戻った一○六号室。
だが、それも束の間。普段の姿からは想像できない真剣さでゆりかが皆に対して“おねがい"を打ち明ける。
「ナナさんの体を治してほしい――」と。
果たして魔法少女レインボゥナナの復活なるか!?
そして、集結したダークネスレインボゥの真の目的とは……?
激動のフォルサリア魔法王国編、開幕!

 

 

魔法少女編、真希回!

ナナ復活計画から始まり、子供の行方不明事件、ダークネスレインボゥとの激突、というような流れで進んでいきます。

一致団結して、ナナのために議論を重ねる六畳間の少女たちの美しい友情に感動。ナナは次回から戦闘に参加するんですかね。ってか六畳間に集う技術力が半端ないですw

今回は真希回ということで、真希がダークネスレインボゥにいた過去と折り合いをつける過程が描かれていました。真希の立場の難しさ、そしてそこに立つ十代の少女の苦悩が繊細に描写されていてよかったです。合わせて、ダーククリムゾンについても少し掘り下げがありました。

真希とクリムゾンは思いがすれ違ったような形になりましたが、グリーンとはうまく距離を縮めてほしいですね。なんとなく、ダークネスレインボゥ側にも感情移入してしまうんですよね......。

真希に限った話ではなく孝太郎やそのほかの少女たちにも当てはまることですが、現実的な物事に関する伏線だけじゃなくて、こういった精神的な、心理的な伏線も逃さず回収するあたり、プロの仕事です。

中でもゆりかの成長が一番わかりやすく表れているかなーと。

ゆりか(本気モード)はね、語尾がね、小さくならないんですよ。文章なんでわかりませんが、たぶんキリッとした表情をしているんじゃないかな、なんて想像しながら読んでいました。

バトル面では、霊力、魔法、化学が飛び交う複雑なものになってきましたが、それを『相性バトル』という形でうまく見せてきています。敵の盲点を突くような展開が好きなので非常に楽しめました。

ってな感じで。次回魔法少女編(ゆりか回)に期待!