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孤独なカラスのラノベ備忘録

勝手気ままにラノベの感想を書き連ねるだけのブログです。

ギフテッドII

電撃文庫

 

ギフテッドII (電撃文庫)

ギフテッドII (電撃文庫)

 

 なんかあらすじ無いんで自分で簡単に書きますね。

無事試験を突破した弥助たち。仲間内で唯一幹部となった綾芽の誘いで強引にシンガポールに連行されます。そこでの仕事は選挙の応援。『天子峰』内からの刺客、ライバル企業『イデア』らと競合しつつ、立候補者をみごと当選させるべく奮闘するお話でした。

 

 

1巻に比べて、格段に良くなっているように思います。

二転三転する状況、途切れない緊張感。

次々と予想外の出来事が発生して、次は何が起こるのだろうかと、ワクワクしながら読むことができました。

1巻から少しずつ感じさせていた主人公の心境の変化が、ついに花開きました。

それまでは他人のことはあまり眼中になかったはずなのに、いつの間にか相手の気持ちを考え、「力になりたい」と思えるようになっていたことに気が付きます。

些細な出来事の積み重ねが、やがて大きな変化を生むという、簡単なようでいて非常に繊細な心の変化を見事に描き切っていたと思います。

その変化は、数は少ないけれど確実に周りに影響を与えました。

「ここから始めよう......ここが、僕たちの始まりの場所だ......!」

この一言から一気に、まるで止まっていて時が再び動き出すように流れが変わります。

形勢不利からの、どんでん返し。驚きの逆転劇に鳥肌が立ちました。

今回は冷静な駆け引き、策略に加えて、熱い「煽動」で民衆の心を掴むという展開もあり、素晴らしかったです!

そして最後の一言にドーンと突き放されました。その余韻に浸りつつ、ふと我に返ると『続きが刊行されていない』という事実だけがそこにありました。絶望。