孤独なカラスのラノベ備忘録

勝手気ままにラノベの感想を書き連ねるだけのブログです。

ギフテッド

 

ギフテッド (電撃文庫)

ギフテッド (電撃文庫)

 

 

 ~あらすじ~

ギフテッド―それは神から与えられた頭脳を持ちながら、苦しみから逃れられない悲劇の存在を指す。世界最高峰の企業、天子峰。その幹部となるために、俺たちはある試験を経て閉鎖都市にやってきた。集まったのは天才ばかり。ただし、人権のないZランクの市民という扱いで…。勘で、必ず正解を当てることのできる小学生エル。不自然なほど完璧な才色兼備の女子高生、光明寺綾芽。そして退屈から逃れたかった俺、加納弥助。何十人といる候補生たちの中で、栄光を掴むのは誰なのか。命賭けのゲームが始まる。

 

 

「学校で俺は、植物を目指していた」

......!?

僕は何か、とんでもないものを読んでしまったのではないだろうか。

てなわけで、ちょっと異常な主人公が異常な採用試験に挑むというストーリー。

一般的なものさしで測ることができない特殊性を持った人たちが集められ、超大企業『天子峰』の幹部になるべく策を練り、裏を読み、頭をフル回転させて競い合います。

もともと頭脳戦が好きというのもありますが、この作品の『どこか普通ではない感じ』にこれでもかというほど引き込まれました。

突然放り込まれた極限状態の舞台の上で踊らされる候補生たち。

『混乱』は『暴力』を呼び、やがて『混沌』へと移り変わっていきます。

また、それに合わせた『心情』の変化も巧みに描かれていました。

群集心理を利用した頭脳戦にも痺れました。

エルの力が活かされるシーンが少なかったのは少し残念ですが、そこは2巻に期待です!